イベント参加メモ(12/7)

PMI日本支部セミナー
【日時】 2019年12月7日(土) 14:00 – 17:10
【場所】 エッサム神田ホール2号館(神田)
【出席者】 70-80名程度、JSPEから森山(記)
【タイトル】 プロジェクトマネジメントの最新動向およびPMI活動の有用性 ~ はじめてのPMI活動 ~
【プログラム】
【第一部】 ナレッジセッション
14:00 開会挨拶・趣旨説明
14:10 特別講演 『DX時代に求められるPMスキル』
 神庭弘年 PMI本部メンター、PMI日本支部監事
  ● 市場環境の激変と顧客の価値観の変容によりDXが強く求められる中、これからの時代を生き抜くための企業の在り方・PMのスキルを独特の切り口から提唱。
15:20 レクチャリング 『PMI日本支部のご紹介/PMP® の有効活用/PDU取得』
 斉藤学 PMI日本支部 理事
  ● 異業種のPMP® が集まり情報交換・切磋琢磨し進化するPMI日本支部の部会活動概要とPMP® の活用方策についてベテランPMが解説。
15:50 若手会員によるライトニングトーク、意見交換
  ● 部会でアクティブに活動している若手会員が、その醍醐味・異業種交流による楽しさをわかり易く紹介。
16:10 第一部 終了
【第二部】 交流会(軽食付き) 

【内容】
 開会挨拶・趣旨説明では端山副会長がPMI日本支部の成り立ちや会員数などの解説を行い、10月にフィラデルフィアで実施されたグローバルカンファレンスのトピックを交えながら説明された。
 2019年10月末時点におけるPMPの保有者数は世界で99.7万人、日本はアメリカ、中国、カナダ、インドに次いで第五位、約3.8万人にのぼる。日本在住のPMI本部会員は1.2万人であるのに対し、PMI日本支部会員は約5000人(各支部の会員数では8位に位置する)ということで、今後も支部会員を増やしていきたいとのこと、また、数字上興味深いのは、会員継続率が85.1%と非常に高い数値であること、会員数10位までの支部会で比較すると、フランスは継続率が低く、66.9%(約4割は翌年に辞める)となっている。日本支部会員の満足度が高いことが伺える。
 神庭前会長の特別講演では「DX時代に求められるPMスキル」と題して、最初に以下を含む現状の課題について共通認識とした。
  企業のビジョンや戦略不足と時間や費用の制約
  製品の付加価値で値段が決まる世の中に対し、IT業界はいまだに人工で価格が決まっている
 一方で、スマホアプリなどによるデジタル・ディスラプションの事例を紹介され、PMI本部ではDXに関するマーケティングが進められていること、それらのレポートが多数でていることの紹介があった。
 プロジェクトの事例としては建機メーカーコマツのデータ活用を引き合いに出し、ビジネスのスコープも変わりつつあることから、これからPMに求められるのは、PMBOK®ガイドでは記述が少ないプロジェクトの立ち上げなどPgMP(プログラムマネジメント)の知識であるとのことであった。
 後半は斉藤理事やアクティブ会員による日本支部の紹介と各部会活動の紹介であった。第二部の交流会でも部会ごとにテーブルを設置して交流ができ、アクティブ会員が日本支部の活動を支えている様子が伺えた。