【報告】SAMEとの意見交換会

日時:2018年3月21日(水・祝) 10:30 – 13:00
場所:米軍横田基地内 ウオーナーさんオフィスおよびレストランOfficers Club 庭の間
出席者:SAME Pacific Eric Warner, Maj Logan Smith, Lt Brian Lim, TSgt Marcello Arellano, Sundae Knight, Maya Itagaki, George Matusak, Milea Franklin
JSPE:(理事)川村武也、森山亮、横山佳生 (会員)泉山浩郎、山村 佳輝

数年前からSAME側よりJSPEとの行事交流希望を寄せて頂いているが、言語の壁、拠点間の距離、業務上の取り扱いの違い等からすれ違いがあり、総会などでの儀礼的交流にとどまっている。このため、JSPE側から一度横田に出向いて意見交換させてほしいと持ち掛け、今回の打ち合わせが持たれた。

【JSPE】JSPEにおける年約20回のセミナー活動などをスライドで紹介。
【Warner】 6年ほど前に三沢から横田に移ってきたが、東京都内に位置するにも関わらず、日本人エンジニアとの交流や日本のインフラ見学などが行えていないことをとても勿体ないと思っている。SAMEは以前は現役軍人が理事となって運営してきたが、利益相反回避の観点から近年はCivilianが運営するようになってきている。私自身も空軍の退役軍人でCivilianだ。AIA Japan(川村注:米国建築士協会の日本支部)やJSDFE(川村注:防衛施設学会。防衛省との関係がある)の会合やセミナーに出席したことがあるが、とても中身が濃く学びとなっている。今日はSAME会員のエンジニアもここに多く集まってもらった。JSPEともAIA JapanやJSDFEとのような交流を行えればと思っている。
【JSPE】 JSPEとしても会員からもっと英語のセミナーをとの要望があり、同じPE資格で結ばれたSAME在日の方との英語行事交流を是非実現させたいと思っている。ただ、SAMEがCPDセミナーを業務の一環ととらえ平日に開催することが多いのに対し、JSPE会員は業務と必ずしも直結しないCPDセミナーに平日夜あるいは休日参加するという違いがある。皆、FE/PE試験を経ており、少なくとも英語リスニングは問題ない。また、会員の企業では社員が業務で米軍基地に立ち入ることはなかなか認めづらいという事情もある。
【JSPE】 SAME側と施設見学の具体的な案について話し、神田の首都圏外郭放水路、地下鉄、環境配慮型ビルなどインフラに関する施設に興味があることがわかった。逆にJSPEメンバーとしては普段あまり見ることのない米軍基地内のインフラには興味があることを伝えた。(具体的なアイテムを挙げる(例えば熱供給インフラなど)とセッティングしやすいという所感をSAME側から別途聞いた)
【JSPE】 SAME側は週末のEventには参加が難しく、一方、JSPE会員の多くは企業に属しており、平日の参加には休暇を取らざるを得ないので、ハードルがある。今日は、春分の日の祝日で、SAMEの方々は勤務日ということで、横田基地を訪問することができた。本年度のJSPE総会を6月2日に予定している。土曜日であるが、SAMEからの参加が可能であれば招待したい。
【Warner】 自分は土曜日でも全然問題ない。6月2日のJSPE総会には参加したい。
【Warner】 日本のエンジニアの世界にも日本版PEの資格があるとのこと、詳しくは知らないが、米国PEとはどのような違いがあるのだろうか。
【JSPE】 もともと日本の技術士は米国のPE制度に倣って半世紀以上前から資格制度を実施している。受験資格は、大卒後の実務経験を七年以上持っているもの(他にも別形態の資格入手がある)であり、実務経験重視のライセンスとなっている。PEとの最大の違いは、ライセンスの登録が国家機関である科学技術庁(現、文部科学省)で、米国PEのRegistration先のState(日本に例えると地方自治体)ではないこと。
【JSPE】 課題解決型の技術資格で、PE試験のようなディシプリンのジャンルごとの基本的問題や公式利用の問題は出ないし、更新制度もない。更新がないのは日本の技術ライセンスの特徴で、PDHも不要である。

所感、今後の進め方
(川村) 出席された基地内エンジニアの方々は皆かなり激務のようで、日本人エンジニアとの交流や日本のインフラ見学などでリフレッシュしたいという欲求があるであろうことを実感することができた。お会いした方々の中では、Sundae Knightさんが実際の段取り調整などに適した方かと感じた。
(山村) 交流自体には大いに関心を持っているようだが、横田から交流会場へ出掛けるのを負担に感じているようだった。都心と横田の中間地点辺りなら、双方からのアクセスも可能かと思う。会場の確保の問題もあるだろうが、例えば最近カラオケルームが新形態のビジネスとして、会議室としての貸し出しも始めているので、ソフトドリンク付きの会議(プレゼン可)の後、軽い飲食付きのカラオケにて懇親会に進むのも、一案としてあり得るのでは。
(森山)サロンなどについては数ヶ月前に英語でのエンジニアズサロンを決定し、SAMEメンバーの参加可能性を聞いておく必要がある。一回日本側から英語で話題提供、次にSAMEからお願いする。セミナーでも良いが、英語で講演は厳しいと思う。
当日参加JSPEメンバーからの施設見学案
1.神田の首都圏外郭放水路
→ホームページで申込可能。SAMEメンバーに希望日を聞き、できれば日本の休日のJSPEメンバーも参加できる日にすると、誰かが英語でアテンドできるか?
2.外環自動車道の工事
→JSPE会員が対応可能。