【実施報告】第331回神戸-東京鬼金CPDセミナー/331st ONIKIN CPD SEMINAR

鬼金CPDセミナー
開催日程:2021/2/20(土) 10:00-12:15
参加費 :1,500円(JSPE会員)、2,500円(非会員)
講師  :JSPE会員 本多亮悟(PE, PMP®)、鈴木央(PE, PMP®)、川村武也(PE, PMP®)
会場   :Web(Zoom)
CPD:2.0PDH

講演題名:鬼金流デジタルプラットフォームとの付合い方
英語タイトル:Wise Utilization of Digital Platform through PE & PMP

講演概要:
日本では、2月1日から「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」 (略称:デジタルプラットフォーム(DPF)新法)が施行されています。 また、PMBOKの7th
EditionはPMIから3月末に刊行される予定ですが、6th Editionまでのコンテンツは”PMI Standard
plus”という新たに立ち上げられたDPFに集約するとされています。鬼金2020の最終セッションとなる今回は、DPFとの付合い方と題して、3名の講師がそれぞれ取り組んでいるDPF活用事例を紹介します。
テーマ1.  “PMI Standards plus”を使ってみよう (講師:本多)
テーマ2.  BIM/DXプラットフォームとプロジェクト・マネジメント(講師:鈴木)
テーマ3.  “MyNCEES ”を使ってみよう (講師:川村)
現在は、エンジニアリング業務においても、日常生活においてもDPFを賢く利用することで大きな利便性を得ることができますが、一方でDPFがScope Creep してしまっていたり、Conflict among Stakeholdersを生むといった事例も報告されています。
一人のエンジニアあるいはプロジェクト・マネジャーとして賢くDPFを利用する意識を高める機会とすることを目指します。

【実施報告】

参加者: <web視聴>28名(PE27名、PEN1名、講師含む)

2月20日(土)に鬼金CPDセミナーを開催しました。
今回は3名の講師による共同セッションとなり、講師らが取り組んでいる以下の内容について説明頂きました。
テーマ1.  “PMI Standards plus”を使ってみよう (講師:本多)
テーマ2.  BIM/DXプラットフォームとプロジェクト・マネジメント(講師:鈴木)
テーマ3.  “MyNCEES ”を使ってみよう (講師:川村)

テーマ1では、米国PMIが提供するPMI Standards plusについて紹介いただきました。PMI会員では無料で利用できるプラットフォームであり、PMBOKの内容に加え、慣行や方法、成果物、その他有用な情報を反映したものです。講師所感として、内容は充実しており、根拠などの閲覧もできることから、優れたコンテンツである一方、 プロジェクトマネジメントの意義が見えづらくなっており、「立派な木を見て森を見ず」な状況になっているのでは?という内容が印象的でした。

テーマ2では、講師が勤務先で行っているDX移行の取り組みを紹介いただきました。
プラットフォーム化の段階という紹介がありましたが、最終的にはそれを扱う「人」という部分が、自身の業務に照らし合わせ、納得できる部分がありました。
第一段階(覚悟の段階):
業務のプラットフォーム化の文書・資料全てをデジタル化(日報、カタログ、価格表、技術資料…
第二段階(習熟の段階):
営業スタイルを製品販売から、顧客ニーズに応じたソリューション提供に転換
第三段階((ツール整備の段階):
全ての営業活動が単一のプラットフォームを用いて行えるようツールを提供

テーマ3では、NCEESのプラットフォームであるMyNCEESの紹介でした。
本稿では、ツールの紹介のみではなく、そもそもデジタルプラットフォームの目的(スコープ)、利用者(ステークホルダー)が誰なのかという、根源的な部分に触れていただき、現在のデジタル化の流れを再考する機会となりました。グループ討議では、デジタルプラットフォームのスコープ・ステークホルダーおよび、受講者が普段、デジタルプラットフォームの利用において心掛けていることを議論・発表頂きました。

教育部会