【実施報告】第319回関東技術CPDセミナー/319TH TECHNICAL CPD SEMINAR

日程:2020年1月25日 14:00~16:00
場所:NATULUCK飯田橋東口駅前店2F中会議室
講師:泊 尚志 東北工業大学准教授
演題:公共計画プロセスの理論と実践例 -技術的検討と計画検討、市民参画
要旨:交通施設の整備などの公的な計画づくりのプロセスについて、理論と実践例を概観し、技術者のかかわり方について議論します。

【実施報告】

参加:13名 (PE:13名、Web受講5名を含む)

 泊 尚志 東北工業大学准教授に高速道路や空港といった公共性の高い施設の計画策定のプロセスについてご講演いただきました。施設の規模が大きい場合は特に計画による影響を受ける市民の数が多くなることが考えられますが、計画を先に固めてしまうのではなく、市民一人ひとりがどのような関心を持っているのかを問いそれらの関心に対応することが公共施設の整備を成功に導くうえで重要であることを学びました。同じ県内の同じ地域に建設された高速道路でも、初期段階で市民参画(Public Involvement)を実施した区間は実施しなかった区間に比べて、法定手続きにおけるアセス準備書と都市計画の件数が2万分の1以下(!)の件数で済み、結果として議論の煩雑化が回避できたという話には驚かされました。今回は建設分野のお話でしたが、ステークホルダー・マネジメントという点においては他分野のエンジニアの方にとっても業務の参考になる部分があったのではないかと思います。

泊先生を囲んで、懇親会参加メンバーと

JSPE教育部会