【実施報告】第314回神戸-東京鬼金CPDセミナー/314th Onikin CPD seminar

【開催案内】

JSPEは米国プロジェクトマネジメント協会の登録教育事業者として、プロジェクトマネジメントに関するセミナー(鬼金セミナー)を開催しています。

本セミナーではA Guide to the Project Management Body of Knowledge(PMBOK® Guide) 6th Editionを教科書として、講師(PE and PMP®)が経験したプロジェクトマネジメント経験を講義します。セミナー参加者には、Professional Engineer(PE)に必要な継続学習時間(PDH)やProject Management Professional(PMP)®に必要な継続学習時間(PDU)が発行されます。

鬼金CPDセミナー
開催日程:2019/9/8 (土) 13:00-16:15
参加費 :3,000円(JSPE会員)、5,000円(非会員)
講師  :JSPE前理事 阪井敦(PE, PMP®)
副講師 :JSPE理事 稲葉光亮(PE, PMP®)
CPD&PDU:3PDHおよび3PDU or 3 Contact hoursを提供
提供PDU : 3.0 Hr (Leadership 1.0 Hr, Technical 1.0 Hr, Strategic 1.0 Hr)

講演題名:研究開発におけるプロジェクトマネジメント
英語タイトル:Project Management for Research and Development
講演概要:研究開発では、最初の予定通りにプロジェクトが遂行されることは珍しく、場合によっては目標とする成果物まで変更となることがあります。そのため、制約条件(納期、コスト、品質)の中で変更管理をうまく実施することが不可欠になります。本講では、以下の内容を学習します。

本会場(神戸):兵庫県民会館(元町)
サテライト会場(東京):NATULUCK神田駅東口 大会議室(神田)
エンジニアズサロンで利用した神田Mixerと同じビルです
JR「神田駅」東口徒歩5分
JR総武線「新日本橋駅」8番出口徒歩2分
東京メトロ銀座線「三越前駅」A10出口徒歩3分

【実施報告】

参加:<東京>16名(PE13名、PEN3名、副講師含む) <神戸>5名(PE5名、講師含む) <Web>2名

9/7(土)に2019年度1回目の鬼金CPDセミナーを行いました。阪井前理事より研究開発におけるプロジェクトマネジメントについて講演いただきました。化学産業における開発事例を基に研究、開発、スケールアップ、商業化の各ステージで特徴と考慮すべき事項と各ステージ間の移行において重要となるポイントに対応するPMBOK® Guide 6th editionの用語・定義について学んだ後、グループディスカッションを行いました。

① 研究ステージ→開発ステージ
・移行するためには儲かるイメージが必要
・失敗するかもしれないがチャレンジすることが必要
・開発スピードが必要
② 開発ステージ→スケールアップステージ
・候補用途と販売先の具体的候補が必要
・変動要因に対するRisk分析が必要
・臨機応変に計画の変更が必要
③ スケールアップステージ→商業化ステージ
・変動要因に対するRisk分析が必要
・完成時期が決まっており、プロジェクトが遅れないようにする必要がある

化学産業の研究開発においては、PMBOK® Guide 6th editionに特別な記載がないため、他のプロジェクトと同様、プロジェクトマネージャが担当するプロジェクトの規模と内容によってPMBOK® Guide 6th editionのどの部分が活用できるのか判断することが重要になると締めくくりました。また、9月のJSPEセミナーはweb視聴のトライアルも進めており、web参加者から“自身が進めていた研究開発が会社判断でプロジェクト中止になった場合、どういう方法をとれる可能性があるのか?”という質問は実プロジェクトを進める際の難しさを表しているとともに、これまで参加できなかった会員も参加できたことで議論が活性化したというdiversityの重要性も感じ取ることができました。

参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。

神戸会場の様子(左:講演の様子、右:グループワーク)

東京会場の様子(グループワーク)

PMBOK® Guide 6th edition は、プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute、Inc.)の登録商標です。

JSPE鬼金分会