【実施報告】第1回エンジニアズサロン/FY2018 1st Engineer’s Salon

【開催案内】

2018年度第1回エンジニアズサロン(ES)開催のお知らせ

今回は、「技術者倫理と武士道精神」をテーマに、向井卓氏から話題提供いただき、ディスカッションしたいと思います。

【第1回エンジニアズサロン】
日時:2018年5月16日(水)19:00-21:00
PDH:1PDHを供給
場所:会議室MIXER
講師:向井卓( MHI原子力エンジニアリング㈱元社長)

テーマ:技術者倫理と武士道精神 -日本人の価値観と倫理観 そのルーツとグローバルな意義-
Bushido, the code of the samurai, which is underlying basis of Japanese engineering ethics
概要:原子力メーカーの技術部門の要職を歴任し、著書「司馬遼太郎の日本人論と現代の日本」で司馬の歴史観を紹介した向井氏より、日本人の価値観や倫理観がどのように形成されたか、グローバルな社会におけるその意義は何かなどについて語って頂きます。また、氏の豊富な原子力の経験より、福島事故の問題についても触れて頂きます。

【実施報告】

参加:17名(講師含む)
今回は、MHI原子力エンジニアリング(株)の元社長である向井氏より、「技術者倫理と武士道精神」というタイトルで、話題提供いただき、皆でディスカッションしました。
日本人の伝統的な倫理観として武士道精神を捉え、NSPE Code of Ethicsとの共通点(共通キーワード)を解説いただきました。鎌倉時代に自分が開墾した土地、あるいは主君から授けられた土地を「一所懸命」に命を懸けて守る武士が現れ、その後封建社会を経て、現代社会に移行してきました。この社会の変遷は封建社会を経ず律令社会から一気に現代社会に移った中国や韓国とは大いに異なります。分権社会である封建制や土地所有を基本とする土地リアリズムが日本人の武士道を築き上げ、更には明治維新を成し遂げる原動力となりました。このような歴史的な社会構造の変遷などから、社会・倫理・文化と言う切り口で日本の歴史を大変わかりやすく紐解いた、興味深いお話でした。
今回の話題提供では、日本人でありながらPEを保有するもしくは目指す我々に取って今後の指針についてヒントとなる事柄が多く含まれていたかと思います。
話題提供のあと、ビールやワインを片手に、参加者の自己紹介中心に深い議論を行いました。
エンジニアズサロンとしては第二回目の外部会議室の利用ですが、今回も定員一杯になり、参加いただいた方には大変ありがたく、参加できなかった方には申し訳なく思います。
同様の話題をセミナーでやってほしいなどの希望がございましたら教育部会までご要望ください。
また、JSPE教育部会では今後もエンジニアズサロンを継続していくうえで、運営サポートメンバーを募集しますので、ご協力をお願い致します。


話題提供の様子            飲みながらディスカッション

JSPEサロン分会