【実施報告】第289回技術CPDセミナー/289th Technical CPD Seminar

【開催案内】

日時:2017年1月28日(土) 13:30-16:00
場所:東京飯田橋・NSRIホール

講演タイトル:炭素材料の製造技術とエンジニアの関わり
Process for Carbon Products – Role of Engineer for Breakthrough in the Process

講演概要:
19世紀は鉄の世紀、20世紀はシリコンの世紀、そして21世紀はカーボンの世紀と言われていた。しかし、実際には一時“脱炭素”とかいう言葉が流行ったりして、むしろカーボンは今世紀の主役どころか悪役として見られかねない状況になってしまっている。また、カーボン関係でも、脚光を浴びているのはナノカーボンやグラフェンとかいったテーマが主流であり、基幹となる炭素材料については、企業・大学などの研究・開発テーマから消え去りかけているのが現状である。ナノカーボン等の新規分野での研究も魅力あるテーマではあるが、炭素材料が持つ様々な特性から考えると、今後基幹となる炭素材料の用途が飛躍的に広がり、文字通りカーボンの世紀が実現する可能性は十分ある。本日は、まず、コールタールを出発原料とする種々の炭素材料の製法とその用途例を概説する。次に、いくつかのキープロセスを選び、エンジニアの関わりについて紹介し、カーボンの世紀実現に向け、エンジニアの皆様の協力・参画を呼びかけたい。

講師:カーボン・マテリアル・インターナショナル株式会社 専務取締役 平賀俊作氏

参加費:JSPE会員 1,500円  JSPE非会員 2,500円
2.5hのPDHを発行します。
終了後ワンコイン(500円)懇親会を予定しております。

【実施報告】

参加:24名(PE13名、PEN5名、FE1名、他5名)+スタッフ2名

今年度最後の技術CPDセミナーとして、カーボン・マテリアル・インターナショナル株式会社の平賀氏より、炭素材料の製造技術についてご講演いただきました。
石炭を出発原料として得られる炭素材料の製造技術、用途、さらに将来展望を紹介いただきました。なかなか普段接することが少ない技術・製品だったと思いますが、地球温暖化の影響で“脱炭素”と言われている一方、二酸化炭素ではなく、物質としての炭素の有効的な利用方法について触れることができました。


平賀氏による講演の様子

JSPE教育部会